徳島市の徳島中央公園で8日、阿波踊りを自由に踊ってもらう「蜂須賀まつり」(実行委主催)と、江戸時代の武士や町人らに扮(ふん)して周辺を練り歩く「徳島城時代行列」(徳島城博物館主催)があり、大勢の見物客が訪れた。
鷲の門広場で開かれた蜂須賀まつりには、約1500人が詰め掛けた。高さ約1・5メートルのやぐら上で、三味線グループ「渦の会」などがぞめきのリズムを奏でる中、踊りの名手・四宮生重郎さん(90)=同市南新町2=がやぐらを回るように軽妙な踊りを披露。観客らも次々と踊りの輪に加わり、「踊る阿呆(あほう)」になって乱舞を満喫した。
まつりは昨年に続き2回目。県指定無形民俗文化財「津田の盆(ぼに)踊り保存会」の演舞もあった。懸命に踊っていた助任小1年の大西直希君(6)は「阿波踊りは大好き。すごく楽しかった」と汗を拭った。
徳島城時代行列には一般公募の市民ら約60人が参加。よろいかぶとや着物に身を包み、徳島城博物館から内町小、ポッポ街、徳島駅前などを経由する約2キロを、勇壮華麗に練り歩いた。沿道では写真愛好家らが盛んにシャッターを切っていた。
徳島城博物館が催した「蜂須賀時代絵巻」の一環で、館内では阿波踊りに関する講演や阿波人形浄瑠璃もあった。