美波町の影治信良町長は15日、南海トラフ巨大地震の津波浸水エリアにある認定こども園「日和佐こども園」(同町奥河内)を高台に移転させる考えを明らかにした。日和佐地区にある公共施設の移転用地と位置づけている日和佐駅(同町奥河内)南西側の山林造成地に園舎を新築する。造成地には、大災害時に長期避難場所となる応急仮設住宅を設置する防災公園も整備する。

 町議会6月定例会で戎野博氏の一般質問に答えた。こども園の用地として約0・4ヘクタール、公園として約2ヘクタールを確保する。2018年度に用地を取得し、早ければ19年度に国道55号からの進入路の整備を始める。こども園の移転時期は20年度以降になる見通し。

 こども園移転と防災公園整備、進入路の事業費は概算で約40億円。国や県からの補助金、地方債などが主な財源となる見通しで、町費は約2億5千万円を見込む。

 公共施設を移転させる構想は、影治町長が14年3月の町議会で表明。町は14~16年度に約4300万円をかけて造成地の測量調査や基本設計などを進め、17年度当初予算では進入路の実施設計事業費など約5400万円を計上している。

 こども園は、日和佐幼稚園と日和佐保育園を統合し、2015年4月に開設された。こども園以外に移転させる施設は決まっていない。

 徳島新聞の取材に対し、影治町長は「子どもたちの命を守るため早期の完成を目指したい」と話した。町は23日、日和佐公民館で、こども園移転や公園整備の計画に関する住民説明会を開く。