走りながら歴史や文化が楽しめる京都マラソン=京都市

 「あわランの記者がどこ走んよんで!」。同級生に「京都マラソンに出場するんよ」と言うと、そんなお叱りをいただきました。徳島県海陽町で海部川風流(ふる)マラソンが行われた16日、私は古都・京都にいました。定員の4倍以上が申し込む早春の都大路を駆ける「京都マラソン」に運良く当選し、このチャンスは逃せないと思って参加したのです。

 今年初のフルマラソンです。当日は未明から雨が降り、愚痴をこぼすランナーもいましたが、風はほぼなく、冷え込みもありません。どちらかと言えば、私は向かい風や寒さが苦手。雨なら言い訳も・・・おっと。しとしとと雨が降る中、約1万5千人が京都市の西京極総合運動公園に集まり、午前9時スタートです。

しとしと雨が降る中、約1万5千人がスタート=京都市の西京極総合運動公園

 元旦に掲げた今年の目標は「ヨユ4」(フルマラソンを余裕で4時間未満の完走)。当然狙います。序盤は周囲のペースにほぼ合わせながら1キロ5分15秒前後。中間点の21キロ付近のタイムは1時間54分で、2週間前の香川・丸亀国際ハーフマラソンよりも3分早く通過しました。足の痛みも呼吸の乱れもありません。ハーフはあれだけ苦戦したのに。この辺が私自身よく分からないマラソンの奥深さです。

 京都マラソンはコース上に歴史、文化、自然があふれているのが魅力の一つです。世界遺産・仁和寺、「送り火」で知られる五山、渡月橋などテレビで紹介される観光スポットが随所に見られ、何かお得な気分。雨や水たまりでシューズとウェアはずぶ濡れでも、弾む心で自然と足が軽くなったのでしょうか。

 残り20キロを1キロ6分で走れば4時間切りは達成できます。若干ペースは落ちてきたものの、足の疲労はほどよい感じ。ところが、30キロ手前で持病の“止まりたい症候群”が発症しました。心の中のリトル(矢)も「休みなはれ」と、なぜか京都弁でささやきます。賀茂川河川敷の数キロは葛藤の時間でした。一度でもストップしてしまえば、このままペースは下降線。台本のような失速劇です。

 そんな時に助けてくれたのは、やはり応援です。河川敷沿いでは男性が「それが限界?」とプラカードを掲げたり、子どもが「パパではないけど頑張れぇ」と多くのランナーに叫んだりと、走っているからこそ生まれる交流があります。これぞ、マラソン大会の醍醐味です。私も「ありがとう!」と応えたり、手を振ったりして愛想だけは尽かさずに走っていると、残り5キロの看板が目に入りました。

雨も上がり、ゴールまであと少し=京都市

 雨も上がり、リトル(矢)もようやく退散です。40キロ地点で3時間41分。「コンビニでも寄ろうかな」などと冗談を考える余裕ができ、ゴールの平安神宮には笑顔で飛び込みました。3時間54分。タイムはぎりぎりな感じですが、都大路と応援を満喫し、エイド(給水所)では銘菓・八つ橋も食べ、それでサブ4。今できる限りの「ヨユ4」だったと思います。

タイムは3時間54分。2大会ぶりのサブ4でした=京都市の平安神宮

 レースペースはほぼ予定通り。早くも今年の目標が達成されました。記事的には面白みに欠けますね。3月22日に予定している「とくしまマラソン」は目標を上方修正して、高みを目指しましょう。「言いましたね」と突っ込まれそうです。調子に乗ると痛い目を見る典型例です。

 2、3月は出場したい大会が集中しているので悩みです。海部川風流マラソンもしかり。でも安心してください。海部川風流マラソンについては、先輩記者が電子版限定記事【編集委員の独り言】で「応援や伴走でランナーを後押し、ボランティア高校生たちの心温まるシーン」(https://www.topics.or.jp/articles/-/324417
を配信しています。寒い日は心も体もほっこりしてください。(矢)