オリジナリティーあふれる野菜ラーメンで根強い人気を誇る吉野川市鴨島町の「立春軒」の味にほれ込んだ那賀町出身の武市英之(えいじ)さん(36)が、先代店主の引退前に弟子入り。会社勤めの傍ら1年間修業を積み、2月に自身の店を開いた。
ラーメン共通のベースとなるスープは、丁寧に下処理した豚骨、豚足、鶏ガラと淡路島産のタマネギなどの野菜を約8時間かけて炊き上げており、濃厚なうま味を感じられる一方で後味はすっきりとしている。
看板メニューの「野菜ラーメン」(700円)は、このスープに数種類の塩を合わせ、炒めた淡路島産タマネギと県産のキャベツ、ニンジン、モヤシ、ショウガの効いたしょうゆで煮込んだ豚バラ肉をのせている。こくのあるスープとシャキシャキとした食感の野菜、あっさりした味わいの肉の取り合わせが絶妙で、中細ストレート麺が進む。
基本のスープにみそを合わせた「味噌(みそ)野菜ラーメン」(750円)は、味わいがよりまろやかになっており女性客らに人気だ。
鳴門市大麻町の「福寿醤油(しょうゆ)」の製品や、甘味が強い鹿児島県産の薩摩醤油などをかえしに使い、豚バラ肉をのせた「徳島ラーメン」(600円)は、シンプルながらも奥深い味わいだ。
学生証を提示すると麺大盛り(100円)またはライス小(130円)が無料になるサービスがある。=価格は税込み
■麺屋 武春
住所=徳島市川内町榎瀬768-5
営業時間=10~14時(売り切れ次第終了、3月からは夜営業も開始予定)
定休日=月曜(祝日の場合は営業して翌日火曜休み)
駐車場=7台
問い合わせ=電080(1999)0645