購入前の本をカフェに持ち込んで品定めする利用客=未来屋書店徳島店

 徳島市内で、カフェを併設した滞在型の書店が相次いでオープンした。コーヒーなどを飲みながら品定めできるのが特徴で、こうした形態の店舗は県内では初めて。本のインターネット販売や電子書籍が普及し、本屋離れが進む中、各店の担当者は「来店するきっかけになってほしい」とアピールしている。

 大型商業施設イオンモール徳島(徳島市南末広町)の未来屋書店徳島店では、購入前の本を隣接するカフェに持ち込むことができる。開店から1カ月がたち人気を集めており、読書しながらコーヒーや軽食を楽しむ客の姿が見られる。

 鳴門市里浦町の会社員永楽雅弘さん(51)は「購入を検討している本を読んでいる。立ち読みするのはつらいので便利。また利用したい」と笑みを浮かべ、コーヒーカップを傾けた。

 店によると、土日には1日約100人でにぎわう。オープン当初は飲食をしながら品定めができるシステムに戸惑う客もいたが、浸透してきたという。

 初めて訪れた藍住町乙瀬の主婦齋藤俊美さん(68)は「面白い仕組みだと思う。今度はゆっくり本を読みたい」と述べた。

 桑畑勇祐店長は「購入前の本を持ち込むことに抵抗がある人もいると思うが、気軽に利用してほしい」と呼び掛けている。

 附家書店は13日、本と文具を扱っている国府店(同市国府町)の敷地内にカフェ(木造平屋約130平方メートル)を開業した。カフェで購入した飲み物を書店に持ち込むことが可能で、店内には椅子と机を置いた読書スペースを設けた。

 山内章生社長は「本を手に取って選ぶ楽しさを実感してもらえたら」と話した。