開幕スタメンを巡り、激しくポジションを争う徳島の選手たち=徳島スポーツビレッジ

大久保嘉人

 サッカーJ2の2020年シーズンが23日開幕する。徳島ヴォルティスは午後2時から、徳島新聞プレゼンツとして鳴門ポカリスエットスタジアムで昨季13位の東京Vと対戦する。惜しくもJ1昇格を逃した昨季は、前半戦のつまずきが痛かった。3年ぶりの開幕勝利で勢いに乗りたい。

 ロドリゲス監督の下、後方からパスをつなぎ、積極的に攻めるスタイルは変わらない。新たに加入した14選手はキャンプを通じて戦術の理解を深め、チーム力を高めてきた。初戦の東京V戦で連係と一体感が試される。

 最近の練習では攻撃の精度を上げるため、サイドからのクロスや切れ込んでからのシュートなどに取り組んできた。足元の技術が高い選手がそろっており、細かく崩すシーンが増えそうだ。

 東京Vも徳島と同様、パスを駆使して攻めてくる。ボールをどの位置で持てるかが主導権争いを左右すると見られ、徳島は高い位置でボールを奪い攻撃につなげたい。

 徳島の先発争いは横一線。栃木から加入し、トップ下候補のMF西谷は「ドリブルを効果的に使いながら攻めたい」と意気込む。

 東京Vとは昨季終盤の対戦で勝利したものの、相手からボールをなかなか奪えず、ボール保持率で下回った。MF岩尾は「試合開始後、早い時間でピッチの中で必要なプレーを判断し、共通認識を持って戦いたい」。前からボールを奪いに行くのか、自陣で我慢するのか適切な状況判断が必要になる。

 ロドリゲス監督は「多くの選択肢がある」とチーム状況に手応えを感じており、「いいスタートを切れるように、いい内容で勝利したい」と決意を語った。

 

東京V 前線に選手そろう

 徳島ヴォルティスが開幕戦で対戦する東京Vは、昨季に続き永井監督が指揮を執る。ボールを保持して主導権を握る、攻撃的なサッカーを目指しており、徳島とスタイルはよく似ている。

 元日本代表でJ1通算最多185得点のFW大久保が新たに加入。昨季16得点の小池や2016年のJ1得点王レアンドロらが前線にそろう。中盤もMF井上やMF山本ら育成組織出身の選手を中心に足元の技術が高い。

 過去3度、開幕戦で対戦し、1勝1分け1敗の五分。今回は17年以来4度目となる。最初の06年はアウェーで1―4で敗戦。09年はホームで0―0で引き分け、ロドリゲス監督の徳島初戦となった17年はホームで1―0と競り勝った。

 通算対戦成績は徳島の8勝7分け14敗。直近の昨年11月は、苦手のアウェー戦で徳島が12年ぶりに勝利してJ1参入PO進出へ大きく前進した。

 徳島のホーム開幕戦での入場者数は、J1時代を除くと09年の東京V戦の9334人が最多。同じ東京V戦の今回、記録を更新できるか。