消防バイク先行隊の訓練で水を張ったコースをファットバイクで走る消防職員=石井町の名西消防組合消防本部

 石井、神山両町でつくる名西消防組合の消防本部は26日、地震などによる道路の損傷で緊急車両が通れなくなった際、車に代わっていち早く現場に駆け付ける「消防バイク先行隊」を発足させた。新たに導入した悪路の走行に適している自転車「ファットバイク」2台と、燃費のいいミニバイク1台を使った訓練を披露した。

 南海トラフ巨大地震が発生し、液状化するなどした道の先で負傷者がいるとの想定で訓練を実施した。ファットバイクで出動した先行隊員は、砂を敷いたり水を張ったりしたコースを走破して現場に到着し、応急処置。後から駆け付けた救急隊員と共に担架で救出した。

 この日、石井町の消防本部で発足式があり、名西消防組合管理者の小林智仁石井町長や田中憲博消防長ら約25人が出席した。田中消防長は「訓練はスピーディーだった。訓練を重ねて走れる範囲を広げていきたい」と述べた。

 先行隊は、災害時に緊急呼び出しで消防本部に参集した3人で構成。AED(自動体外式除細動器)や救急資材入りのリュックサック、布地担架などを背負ってバイクに乗り、状況確認や負傷者の応急手当、初期消火などを行う。