病気はこちらが弱みを見せると、すぐそれに乗じてくるものだ-などと警句を引いても、この際、役には立たない。怖いものは怖い、不安なものは不安だ。

 県内で、四国では初めてとなる新型コロナウイルス感染者が確認された。いよいよ身近に、と心配は募るけれど、まずは確認しておきたい。検査で陽性となった藍住町の60代の女性には、何の落ち度もないことである。

 症状はなかったが、夫とともに、自主的に帰国者・接触者外来を受診した。クルーズ船同様、不自由な生活が続くのも覚悟してのことだろう。感染を拡大させないための良心的な行動には、感謝されこそすれ、責められる点はない。

 正しく恐れよ、とは言うものの、言うほど簡単なことではない。WHOの見解では、感染しても約80%が軽症で致死率は約2%、死者の多くは60代以上。なるほど、と相づちは打っても、解明できていない点も多く、ワクチンも開発中、となれば。

 かといって、いくら不安がっていても個人でできることは限られている。であればそれを、終息まで地道にやり続けるしかない。

 例えば、厚生労働省のホームページから-まずは、石けんやアルコール消毒液などによる手洗いを行ってください。持病がある方などは、公共交通機関や人混みの多い場所を避けるなど、より一層注意してください-。