日本穀物検定協会が26日発表した2019年産米の食味ランキングで、徳島県北部産の「あきさかり」が5段階評価で最上級の「特A」を獲得した。特Aは県内生産品種として初めて獲得した18年産から2年連続。 

 あきさかりは板野郡や阿波市、徳島市、名西郡など県北部を中心に、阿南市など県南部でも産地が広がっている。県の推計によると19年産の県内の作付面積は1740ヘクタール。16年産の140ヘクタールから、17年産474ヘクタール、18年産980ヘクタールと急増し、19年産はキヌヒカリ(1630ヘクタール)を抜き、コシヒカリに次ぐ規模に成長している。20年産は2300ヘクタールに広がる見込みという。

 県立農林水産総合技術支援センター経営推進課は「生産者にとっても販売者にとっても喜ばしいニュース。特Aの取得を追い風に、販売や消費の拡大につなげたい」としている。

 ランキングは、産地・品種ごとに区分した全国(東京都と大阪府、沖縄県を除く)の155銘柄について、コメの外観や味、粘りなど6項目で評価。特Aは54銘柄で、18年産の55銘柄に次ぐ過去2番目の多さとなった。

 あきさかり以外の県産品種では、県南部産コシヒカリと県北部産キヌヒカリが、ともに基準米並みの「Aダッシュ」だった。

 あきさかり 福井県農業試験場がコシヒカリなど複数品種を掛け合わせて開発した。徳島県内で多く栽培され、熟期が近いキヌヒカリより収量が多く、夏場の高気温下でも米粒が白濁する品質低下を起こしにくく、強風でも倒れにくいことが特徴。徳島県は2016年、猛暑の影響で1等米比率が低下している県産米の品質と販売単価の向上を目指して奨励品種に認定した。