徳島県三好市出身の映画監督、蔦哲一朗さんが、故郷三好市のPR動画「酒蔵の三姉妹」を制作し、動画サイトで公開した。

 動画は6分間で、かつて甲子園をわかせた池田高校のある三好市が舞台。地元の造り酒屋「三芳菊」の3人の娘を中心に、過疎の問題を抱えながらも、移住者とともに町おこしをするなど新しい街のあり方を模索する様子をドキュメンタリータッチで描いた。「三好市が酒処であることも知ってもらいたい」と、撮影は2018年正月の「三芳菊」の三姉妹による酒の仕込みから2月下旬

三好市PR動画「酒蔵の三姉妹」の一場面
蔦哲一朗さん

の四国酒まつり(三好市池田町)まで行われた。

 映像には、三好市池田町を全国区にした池田高校野球部の監督を務めた祖父・蔦文也さん(故人)のエピソードも随所にちりばめられている。「三好市と聞いてピンとこなくても、甲子園をわかせた池田高校があるところと言うと年配の皆さんは分かってくれる」と三好市の認知度を高めるのに一役買ってくれそうだ。

 米大手旅行雑誌が選ぶ「2018年に訪れるべき50の旅行地」に、日本で唯一三好市の「祖谷渓」が入り、全国83温泉地の中から投票でお気に入りを選ぶ「温泉総選挙」では、大歩危祖谷温泉郷が、外国人おもてなし部門1位になった。

 動画では外国人旅行者が多いことや移住者の受け入れに積極的であることも紹介しており、三好市の可能性を感じてもらいたいという蔦さん。「移住者を受け入れ、いろいろなことにチャレンジしながら、新しく生まれ変わろうとしているサナギの三好市を見て」とPRしている。