「やりたいことがあれば言い訳をせずに努力して」と訴える早見さん=徳島市の城ノ内高

 高校生のための文化講演会(徳島新聞社、一ツ橋文芸教育振興会主催)が21日、城ノ内高校(徳島市)と鳴門渦潮高校(鳴門市)であり、作家の早見和真(かずまさ)さんが「”今“がたぶん、その瞬間」と題して講演した。
 
 自身の経験を基に名門高校野球部の補欠部員を主人公として書いた小説「ひゃくはち」で作家デビューした早見さんは「勉強でも野球でも落ちこぼれだった」自身の中高時代を紹介。高校の野球部には巨人の高橋由伸監督がおり「才能を目の当たりにして、プロ野球選手になるのは無理だと絶望した」と振り返った。
 
 一方、その頃に沢木耕太郎氏の著作を読み「文章のすごさ」に気付いたことが今の仕事につながっていると明かし「『自分なんてこんなもの』と思っている人には、そうじゃないと言いたい。やりたいことがあれば、できない言い訳をしないで挑んでほしい」と呼び掛けた。

 城ノ内高では480人、鳴門渦潮高では218人が耳を傾けた。講演後には、振興会から両校に早見さんの著書や集英社の文庫本100冊が贈られた。