3月1日に卒業式を予定している県内全日制公立高校29校(分校含む)のうち28校が、新型コロナウイルスの感染防止策として在校生の出席を取りやめる。飛沫感染のリスクを避けるため、「仰げば尊し」などの曲を歌わないように決めた学校も多い。

 県内33校のうち29校が1日に式を実施。出席を取りやめる対象について、在校生全員とする学校もあれば、送辞を読む生徒や吹奏楽部の生徒らの出席に限るところもある。

 唯一、阿波西は在校生全員が参加する。全校生徒が約180人と少なく、各人の席の間隔を1メートル以上空けることができるため、出席しても大丈夫だと判断した。

 式で歌う歌は、多くの学校が国歌と校歌に限定する。城ノ内は曲だけを会場に流し、「(出席者には)発声せず、心の中で歌ってもらう」(糸木秀明教頭)という。

 吉野川や川島、つるぎなどでは、卒業生も含めた全員がマスクを着用して出席する。時間短縮へ来賓祝辞を無くすほか、校長の式辞を文書配布に置き換える高校もある。鳴門などは、式の後に行う部活動の送る会も自粛を要請するとしている。

 ある教頭は「出席できないことを残念がる在校生もいると思うが、今は我慢してもらうしかない」。別の教頭は「晴れの門出を皆でお祝いしたいところだけれど、中止ではないので、精いっぱい心を込めて卒業生を送り出したい」と話した。