3月に行われたスノーボードの全国大会「第25回JSBA全日本スノーボードテクニカル選手権大会」で、藍住町の香川夢大さん(13)=当時藍住北小6年、4月から藍住東中1年=が、フリースタイル男子部門の小学生の中で2位に入った。日本スノーボード協会が主催する2大大会の一つで、同世代では全国トップクラスの技術があることを示した。香川さんは毎週末に県外のスキー場に出向いて練習を重ねる生活を送っており、夢は温暖な徳島からの冬季五輪出場だ。
大会は3月、長野県山ノ内町のよませ温泉スキー場で開かれた。フリースタイル男女、アルパイン男女、クラブ対抗の計5部門に、西日本、関東、東北など全国7地区大会を勝ち上がった延べ約370人が挑んだ。
フリースタイル男子部門には150人(小学生13人)が出場。ターンやフリーライドなど7種目を滑って合計得点を競った。香川さんは得意のグラウンドスタイルやフリーライドで点を稼ぎ、全体でも37位になった。
5歳の時、家族旅行で岐阜県のスキー場を訪れスノーボードを体験。最初は滑るのを嫌がっていたが「滑れるようになって楽しくなった」と小学2年からのめり込んだ。長野県などの大会に出場し、4年の時に優勝するなど実力を付けてきた。
冬季(11月~4月)は兵庫県のスキー場、夏季(5~10月)は岐阜県のサマーゲレンデで練習。父親(38)が3年前に購入したキャンピングカーで金曜夜に徳島を出て日曜夜に帰る生活を続けている。
五輪種目により近い競技として、今後は旗門で規制されたコースを滑走するアルパインに転向する。香川さんは「さらに練習して世界の強豪と戦ってみたい」と目を輝かせている。
