徳島県でも新型コロナウイルスの感染者が確認され、予防徹底へ一段と気を引き締めたところに、よもやの一斉休校方針ときた。巣立ちの季節に、学校現場や児童生徒のいる家庭は大揺れである。

 首相の大号令で、本県も小中高校や特別支援学校が来月2、3日から臨時休校となる見通しだ。多くはそのまま春休みに突入する。図らずも1カ月の長期休暇となるが、残りの授業は?入試は?卒業式は?と戸惑うのは無理もない。

 児童生徒は期間中、できる限り外出を控える必要がある。そうは言っても一人親の世帯など、面倒を見るために仕事を休むのが難しい人は多いに違いない。

 新型ウイルスが猛威を振るう中国ではネット回線を使う通信教育が急増しているそうだ。感染拡大を防ぐため自宅待機などを強いられている子どもたちは、ざっと1億8千万人。全員がオンラインで授業を受けられる仕組みを整えたと伝わる。

 つい先日は、中国の大学に留学している女子学生が県内に一時帰国し、通信授業を始めた。全国屈指の高速大容量通信網を標榜する本県である。こんな時に役立てずにどうする。

 公的な宣言は出ていないが、世の実感は「非常事態」である。大胆な措置に踏み切るのなら、それに見合う大胆で緻密な支援策が伴わなければ。受験生を持つ親の一人として、ぼやきたくもなる。