イカナゴの稚魚「シンコ」の収穫ができず、林崎漁港で空のまま片付けられたかご=29日午前、兵庫県明石市

 瀬戸内海に春の訪れを告げるイカナゴの稚魚「シンコ」の漁が29日、大阪湾や播磨灘で解禁された。兵庫県明石市の林崎漁港では夜明け前、寒空の下、11隻が出港したが、あいにく収穫はゼロ。漁港の久留嶋継光総務係長(30)は「少ないとは言われていたが、全く取れないというのは初めてなので今後が不安だ」と肩を落とした。

 近年は不漁が続いており、昨年は3日間で休漁に追い込まれた地域もあった。

 兵庫県の水産技術センターによると、水質の改善が進んだことで「栄養塩」と呼ばれる海中の窒素やリンが減少。魚の餌となるプランクトンも減り、イカナゴが育ちにくくなっているという。