ひな人形の展示会場。新型コロナウイルスの影響で客足は少なかった=勝浦町生名の人形文化交流館

 22日に開幕した勝浦町の「ビッグひな祭り」(4月5日まで)の実行委員会は29日、新型コロナウイルスの影響を考慮してイベントの一時中断を決めた。3月2日から17日まで開催を中止する。同町坂本の関連イベントは食事の提供を取りやめ、25日に始まる「勝浦さくら祭り」は夜桜のライトアップのみとなる。

 実行委の臨時会議には委員約20人が出席し、会場の人形文化交流館(生名)への立ち入り禁止を全会一致で承認した。2月28日に町からイベントの中止や延期を求める通知があり、一時中断を決めた。

 3月18日の再開を予定しているものの「状況によってはイベントを中止する」としている。稲井稔理事長(80)は「毎年楽しみにしている人がいるので残念。仕方ないとはいえ複雑な心境だ」と肩を落とした。

 29日の来場者は約200人で、普段の休日の20%程度にとどまった。マスクを着けてひな人形を観賞する人が目立った。

 香川県丸亀市の会社員野田和美さん(40)は「こんな大規模なひな壇を見たのは初めて。ウイルスが収まればまた訪れたい」と話した。

 ビッグひな祭りの関連イベント「坂本おひな街道とおひな様の奥座敷」は、メイン会場となる宿泊施設「ふれあいの里さかもと」での飲食物提供を3月2日から取りやめる。坂本地区の民家の軒先などに飾っているひな人形は見物できる。

 生名谷川沿いの「勝浦さくら祭り」(3月25日~4月10日)は中止。午後6~9時の桜のライトアップは例年通り行う。