社会人野球のJR四国硬式野球部(高松市)で、昨季はルーキーながら「4番・三塁手」で活躍し、都市対抗野球と日本選手権の主要2大会に出場した。シーズン終了後は日本野球連盟四国地区連盟のベストナインに選ばれた。「打率は3割に届かなかったけれど、思っていた以上の出来だった」と振り返る。

 身長182センチ、体重87キロの恵まれた体格。チームの中軸を担うスラッガーとして期待が掛かる。昨年1月に練習に帯同すると、すぐに頭角を現して3月から主砲を任された。

 7月の都市対抗野球の初戦は2安打2打点1本塁打の好成績を収めた。「相手投手を研究し、結果が出た」。チームは敗れたものの、大きな自信につながったという。

 鳴門高2年の時に長打力を買われ、投手から三塁手に転向。3年の夏はレギュラーで甲子園に出場した。しかし、大学時代は伸び悩んだ。それでも「卒業後も野球を続けたい」と、鳴門高の先輩がJR四国野球部の前監督を務めていた縁もあって、就職を決めた。

 野球部の練習は日曜を除くほぼ毎日。練習前の午前7時~正午には高松駅や近郊各駅での切符回収やアナウンスなど、駅員としての業務をこなしている。「野球をやらせてもらっているという思いを忘れず仕事に取り組んでいる。まだ慣れない面もあるが、親切で丁寧な対応を心掛けている」と謙虚に語る。

 JRマンとして運転士になるのを目標に掲げ、社内試験の勉強を始めた。野球では全国大会1勝を目指して、打撃フォームの改良に余念がない。「職務に励み、社の代表としてしっかりプレーする。どちらも結果を残したい」。さらなる飛躍を誓った。

 きたお・はやと 吉野川市鴨島町出身。鴨島一中、鳴門高から龍谷大卒。右投げ右打ちで、鳴門高3年の夏に「4番・三塁手」として甲子園出場を果たした。2019年にJR四国入社。硬式野球部に所属し、4番打者として都市対抗野球と社会人野球日本選手権への出場に貢献した。高松駅機動センター勤務。高松市在住。23歳。