日亜化学工業辰巳工場(阿南市)からリチウムイオン電池の原料となるレアメタル(希少金属)を盗んだとして窃盗と建造物侵入の両罪に問われた元日亜社員で大阪市、会社員の男(26)の論告求刑公判が3日、徳島地裁阿南支部であり、検察側は懲役2年6月を求刑した。

 論告で検察側は「利欲のために共犯者の誘いに乗った短絡的で自己中心的な犯行」と指摘した。

 弁護側は「計画立案に主体的に関与していない」などと主張し、執行猶予付きの判決を求めた。

 起訴状などによると、男は元日亜社員で阿南市那賀川町敷地、無職の男(31)=同支部で公判中=と共謀して2019年6月10日ごろ、工場に侵入。コバルトパウダー約6トン(約3480万円相当)を盗んだとしている。