建設中のリハビリセンター=ケニア・ティカ(松下さん提供)

 ケニアでストリートチルドレンの自立支援に取り組む徳島市出身の松下照美さん(71)が、薬物中毒に苦しむ子どもたちを救おうと、リハビリセンター開設を目指している。センターは外務省の支援で建設できるが、松下さんは周辺環境の整備に290万円が必要だとして、資金援助を呼び掛けている。

 松下さんによると、同国では食べ物よりもシンナーが安く買え、ストリートチルドレンが空腹を紛らわせたり寒さを忘れたりする手段として乱用するのが常態化。中毒状態の子どもたちは感情が抑えられなくなるなどして適正な自立支援が図れない。

 そこで、松下さんが代表を務める非政府組織「モヨ・チルドレン・センター」が外務省の「草の根無償資金」を活用し、リハビリセンターを設けることになった。活動拠点としている地方都市ティカ郊外で4月に着工し、年内に完成する予定。収容人数は5人程度で、子どもやスタッフの寝室、居間、台所などを備える。1~2年かけてリハビリを行い、農作業をしながら自給自足に取り組む。

 一帯は強盗や窃盗などの犯罪が多いため、センター周囲に防犯用の塀を設ける必要があるとして、インターネット上で資金を調達するクラウドファンディング(CF)で建設費を集めることにした。

 松下さんはアフリカでのボランティアがきっかけで1999年にモヨ・チルドレン・センターを設立し、2010年に児童養護施設を開設した。「自立を妨げる薬物から一人でも多くの子どもたちを救い、笑顔を取り戻したい」と言う。

 支援金はCF仲介サイト「Readyfor(レディーフォー)」で8月末まで募っている。6月25日時点で集まっているのは153万7千円。目標額290万円に達しなかった場合は返金する。アドレスはhttps://readyfor.jp/projects/moyo/