松茂町が2006~19年度の14年間にわたって、建物の新築・増築に伴う固定資産税の徴収をミスしていたことが5日、分かった。3年ごとに見直す建物の評価額を反映させずに税額を算定し、1139万5400円を過大徴収、76万5700円を過少徴収した。吉田直人町長は、税務課の歴代担当者ら10人を口頭で厳重注意した。

 町によると、過大徴収したのは、13事業所が建てた工場や倉庫、共同住宅など18棟。過少徴収は9事業所が建てた12棟。

 過大徴収した事業者に対して今月中に経緯を説明し、還付加算金を含む1501万1400円を返還する。徴収漏れのあった事業所との手続きは検討中。

 町によると、新築・増築した200平方メートル以上の非木造の建物は県が現地調査し、固定資産税の算定基準となる評価額を町に通知する。これに基づき町が税額を定める。

 今回、課税ミスが発覚したのは、評価額を3年ごとに見直す「評価替え」の前年(05、08、11、14、17年)に新築・増築された建物。次年度から改まる評価額に基づき町は税額を算定する必要があったものの、町の担当職員はこうした作業を怠った。

 昨年9月に町民から課税相談を受ける中でミスが判明。今年1月末までに過去20年分を調査した。

 森一美副町長は「二度と起こらないよう、プロ意識を徹底させる」と話した。