徳島県警は26日、県西部の80代女性が、名義貸しを巡るトラブルの示談金名目で900万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。

 捜査2課によると、女性は以前にも特殊詐欺被害に遭ったことがあり、今月中旬、同様の被害を受けたという見知らぬ男から自宅に電話があった。男は、数日前に女性宅に届いていた出資を呼び掛けるパンフレットの会社名を挙げ「いい会社で自分も出資したいが、徳島の人しかできない。会社から確認の電話がかかってきたら、私のことを親戚と言ってほしい」と話した。

 後日、会社の社員を名乗る男から電話があり、女性は以前電話で話した男の親戚だと話した。その後、警察官を名乗る男から電話があり「あなたが名義貸しの犯罪を犯しているという申告があった。弁護士を紹介する」と示談金名目の金を要求。女性は指定された住所に2回、計900万円を宅配便で送った。

 県警は「名義貸しを持ち掛け、後に犯罪行為であると不安をあおる手口に注意してほしい」と呼び掛けている。県内の特殊詐欺被害は25日時点で38件約5668万円に上っている。