シカ皮を使った革製品を完成させた蔦監督(右)と三木さん=徳島市立木工会館

 徳島県内で駆除されたシカの皮を活用し、藍染革製品の開発を進めている三好市出身の映画監督蔦哲一朗さん(32)=東京都中野区=らが、製品を完成させた。シカ皮本来の柔らかさを生かすとともに、鮮やかなジャパンブルーの仕上がりとなっている。インターネット上で製造資金を調達するクラウドファンディング(CF)で活動資金を集め、今冬にも販売を始める。

 製品は財布、手袋、名刺入れなど12種類。吉野川市川島町桑村の革工芸作家、三木直人さん(41)と共に昨年9月に試作したが、革が固くなったり藍染の色が薄くなったりしたため、なめし方を変えるといった試行錯誤を重ねて製品化した。

 CFの資金提供者には、革製品を特典としてプレゼントする。募集額は製品ごとに3千~25万円で、販売価格の半額程度をCFで賄いたい計画。県内外の百貨店への販路開拓を目指し、販売促進費に充てるほか、販売専用のホームページ(HP)作成に使う。8月20日まで募り、目標額は300万円。

 蔦監督は映画撮影で訪れた三好市祖谷地方で、駆除したシカの皮が廃棄されているのを知り、有効活用のため革製品にすることを思い立った。製品は徳島市福島1の市立木工会館で26日から展示が始まった。

 オープニングに訪れた蔦監督は「シカ皮の魅力を多くの人に知ってほしい。今後も新たに質の高い製品を開発していきたい」と話した。

 展示は8月20日まで。CFの専用HPアドレスは<https://motion-gallery.net/projects/DIYA/>。