藍染風の壁板やテーブルをPRする喜田さん=徳島市秋田町2

 空き家を改修して貸し出す事業を手掛ける喜田智彦さん(42)=徳島市=が、藍とセメントを組み合わせたインテリアデザインの技法を習得した。「藍デザインコンクリート」と名付けて普及を目指す。

 藍デザインコンクリートは建物の床や壁、家具などに直接塗って藍染風の表現を施すインテリアデザイン。藍染の布や生地を貼り付け、ニスなどでコーティングする従来の技法とは異なる。

 沈殿藍と欧州製のセメントを混ぜ合わせ、こてで2~3ミリほどの厚さで塗る。防水性と強度が高い▽こての技術次第で、藍染のような表現が可能▽下地を問わずに吸着できる―といった利点があるという。

 喜田さんはリフォームを手掛ける中で、藍を使ったインテリアを思い付いたものの、イメージ通りの表現にならず悪戦苦闘した。そうした中、神奈川県在住の建築クリエーター守谷玲太さん(37)が先駆けて実現しているのをインターネットで知った。

 「藍の本場である徳島に広めたい」と1月に守谷さんを訪ね、藍とセメントの混ぜ方のこつを学んだ。体験モニターを募って試作を重ねながら、こての技術を磨き、藍染のような表現が出せるようになった。

 北島町の建築会社「はなおか」の協力を得て、4月にある住宅見学会でブースを設け、最初の売り込みを行う予定だ。

 喜田さんは「これまで不可能だった材質を藍染風に表現できる画期的な技法。地元の藍文化を身近に感じてほしい」と話している。