フランス・パリで10月17~27日に開かれる日本文化発信イベント「地方の魅力-祭りと文化」(国際交流基金主催)で、阿波踊りの公演が行われる。
 イベントは、日仏友好160周年を記念し、両国政府がパリで開く日本文化発信イベント「ジャポニズム2018・響きあう魂」(7月~2019年2月)の一環。日本文化の多様性を発信するのが目的で、エッフェル塔に近いパリ日本文化会館などが会場となる。
日本国内の民俗芸能や伝統工芸といった地方文化を紹介する企画の募集に対し、全国から46件の応募があり、徳島県など12自治体の22件が選ばれた。徳島からは県阿波踊り協会と阿波おどり振興協会から選抜された踊り子ら約40人が参加する。藍染製品の紹介や藍染体験ができるワークショップも予定している。
 阿波踊りのパリ公演は15、16年の2度、テロ事件発生の余波で中止された経緯がある。県誘客担当室は「念願のパリでの公演となる。阿波文化をPRしインバウンド(訪日外国人旅行者)の誘致につなげたい」としている。