新装オープンに向けて準備を進める関係者=キョーエイ脇町ミライズ店

 徳島県内スーパー大手のキョーエイ(徳島市)は13日、美馬市脇町の市地域交流センター「ミライズ」内に脇町ミライズ店を新装オープンさせる。ミライズは、同市が旧大型商業施設パルシーを取得、改修して複合施設として整備。これに伴い、同社が旧脇町パルシー店を改装し、直営のベーカリーを新設するなどした。同社によると、地方自治体の施設に民間スーパーが入居するのは珍しい。
 売り場面積は旧脇町パルシー店と同じ約2050平方メートル。ミライズのテナントとして入居する。徳島市の沖浜店に続き2店目となる直営ベーカリーを設け、焼きたてパンやピザを販売する。産直市コーナー「すきとく市」は売り場を3倍に広げ、地元の野菜や加工食品の専用スペースを設ける。利用者の利便性を考慮し、イートインスペース(約25席)も確保した。
 ミライズには市の住民窓口や図書館、子育て支援センターなども入ることから、総菜や離乳食、アレルギー対応商品なども充実させる方針。同社は「幅広い世代に優しい店を目指す」としている。