徳島地検は6日、女性宅の玄関に放尿したとして県迷惑行為防止条例違反の疑いで逮捕、送検された地検検察事務官の容疑者の男(22)=徳島市=が、刑事事件の証拠文書などを自宅に持ち帰って隠していたと発表した。

 地検によると、刑事事件の捜査公判担当だった2019年3月末ごろ、処理が終わっていた複数の刑事事件の証拠である文書や電磁的記録媒体計9点を地検執務室から自宅に持ち帰った。記録を保管する担当者への引き継ぎが遅れ、言いづらくて持ち帰ったという。

 逮捕された事件の捜査で発覚した。情報の流出は確認されていない。

 徳島区検は6日、事務官をストーカー規制法違反罪で略式起訴。徳島簡裁は罰金50万円の略式命令を出し、即日納付された。地検は同日、停職3カ月の懲戒処分とした。事務官は依願退職した。

 命令などによると、19年9月13日ごろから20年2月13日までに6回、徳島市の20代女性宅の玄関ドアに放尿したり、ドアノブを回したりした。女性に一方的な好意を抱いており、罪名を県迷惑行為防止条例違反からストーカー規制法違反に変更した。

 地検は「法令の順守に最も厳格であるべき検察庁の職員が法に触れる行為をしたのは極めて遺憾。被害者をはじめ、国民に深くおわびする」とのコメントを出した。