猫駅長「なる」の石像を見つめる世話係だった中瀬店長=鳴門市北灘町の「きたなだ海の駅」

 鳴門市北灘町の「きたなだ海の駅」を運営する北灘漁協は、1月に死ぬまで猫駅長を務めていた「なる」の功績をたたえる等身大の石像を駅の敷地内に建立した。
 石像は高さ約1・2メートルの白御影石製。生前、なるが着けていた首輪を飾った。後ろには、漁協職員が撮影した思い出の写真を掲示している。なるの世話係だった海の駅内にある産直施設・JF北灘さかな市の中瀬啓子店長は「なるが戻ってきてくれたよう。多くの人に会いに来てほしい」と話した。
 なるは2015年9月、さかな市にやせ細った姿で現れ、漁協職員に保護された。漁協は16年3月に水産事業振興などを期待して駅長に任命。駅のアイドルとして集客に一役買っていた。