第11回徳島県新聞感想文コンクールの入賞者ら=徳島市の新聞放送会館前

 「新聞を 開いて僕は 世界を知った」。昨年の第72回新聞週間の代表標語に選ばれた津田中2年小林大樹さんの作品です。新聞の意義や役割をこれほど見事に言い表した19文字を他に知りません。

 同じような意味合いで、新聞は「教室と社会を結び付けるもの」ともいわれます。教科書とは違い、新聞には世界中で今起きている出来事が網羅されています。現実をしっかり見つめ、知識を深める。それこそが新聞を読むことの醍醐味でしょう。

 発見や気付き、驚き、感動や怒り・・・。ページをめくっているうちに、小林さんが体感したように心を揺さぶられる記事と巡り合うはずです。「なぜ」「どうして」。疑問を持って読み進めれば、読解力も自然と身に付きます。さらに一歩進んで、記事を基に自身の意見を築いてほしいものです。

 ところが今、残念なことに新聞をとらない世帯が増えています。中学校などに新聞記事を書いたり読んだりする出前授業に出向いても「家で購読していないから、新聞を読んだことがない」と話す生徒が少なくありません。

 でも授業前に新聞を手渡すと雑談をやめ、たちまち真剣な表情で読み始めます。写真を指さして談笑する姿もよく見掛けます。そんな光景を何度も見るうちに、新聞離れが進んでいる一方で、読むことに飢えている子どもが少なくない、との思いを抱くようになりました。

 新聞を読む環境を整え、楽しさを伝え、最終的に意見の言える人を育てることがNIEの目的です。県新聞感想文コンクールはその一環です。今回は県内の小中高226校から1万8738点の応募がありました。

 作品をご一読ください。活字の海へと船出し、新世界に向かっていく子どもたちのたくましさを感じ取ることができます。

●小学生1~3年の部 最優秀・優秀・優良作品掲載

●小学生4~6年の部 最優秀・優秀・優良作品掲載

●中学生の部 最優秀・優秀・優良作品掲載

●高校生の部 最優秀・優秀・優良作品掲載

コンクール参加校

◇◆小学校136校◇◆

 内町、新町、佐古、富田、福島、城東、助任、津田、昭和、沖洲、加茂名南、千松、論田、方上、渋野、上八万、一宮、入田、川内北、川内南、応神、国府、南井上、北井上、鳴門教育大学付属、生光学園、徳島文理、佐那河内、撫養、林崎、黒崎、桑島、里浦、鳴門西、明神、大津西、堀江北、堀江南、板東、小松島、千代、立江、櫛渕、坂野、和田島、新開、中野島、横見、富岡、宝田、長生、見能林、津乃峰、桑野、山口、吉井、福井、椿、伊島、椿泊、新野、新野東、今津、平島、羽ノ浦、岩脇、牛島、森山、鴨島、西麻植、知恵島、川島、学島、山瀬、高越、柿原、御所、土成、八幡、市場、久勝、伊沢、林、江原南、江原北、脇町、岩倉、美馬、穴吹、王地、芝生、池田、三縄、辻、東祖谷、生比奈、横瀬、石井、浦庄、高原、高川原、藍畑、広野、神領、鷲敷、相生、平谷、牟岐、日和佐、由岐、海南、海部、宍喰、長原、松茂、喜来、北島北、北島、北島南、藍住北、藍住南、藍住西、藍住東、板野東、板野南、神宅、東光、松島、高志、半田、貞光、太田、足代、昼間、加茂、三庄

◇◆中学校59校◇◆

 徳島、城西、富田、南部、上八万、国府、城ノ内、鳴門教育大学付属、徳島文理、佐那河内、鳴門市第一、鳴門市第二、鳴門、瀬戸、大麻、阿南、阿南第一、福井、椿町、新野、那賀川、富岡東、鴨島東、鴨島第一、川島、山川、県立川島、吉野、土成、市場、阿波、江原、岩倉、三島、穴吹、三野、井川、東祖谷、西祖谷、勝浦、上勝、鷲敷、相生、木頭、牟岐、日和佐、由岐、由岐伊座利分校、海陽、宍喰、松茂、北島、藍住東、板野、上板、板野支援、半田、貞光、三好

◇◆高校31校◇◆

 城東、城南、城北、城ノ内、徳島北、徳島市立、城西、城西神山校、徳島科学技術、徳島商業、徳島文理、徳島視覚支援、鳴門、鳴門渦潮、小松島西、富岡東、富岡西、阿南光、吉野川、川島、阿波、阿波西、穴吹、脇町、池田、池田辻校、名西、那賀、海部、板野、つるぎ

 NIE(エヌ・アイ・イー) Newspaper In Educationの略。「教育に新聞を」と訳される。新聞を教育に活用する活動で1930年代に米国で始まり、日本では80年代後半から普及し始めた。日本新聞協会などは毎年、全国で約600校(本年度は613校、うち県内9校)の実践校を指定し、新聞購読費を一定期間補助することなどで取り組みを支援している。県内では実践校を中心に新聞の読み聞かせ、記事やコラムの書き写し、意見交換などのほか、地域の課題を探ったり、記事内容を比較して読解力を高めたりする授業などが行われている。