天日にさらし、箸入れをする製麺業者=つるぎ町半田の赤川製麺

 つるぎ町の半田地区で、特産の半田そうめんの天日干し作業が行われている。製麺業者の庭先では乳白色のそうめんが剣山から吹き下ろす寒風に揺れ、山間の集落を彩っている。

 1833(天保4)年創業の赤川製麺(同町半田小野)の庭先には、専用の干し台「はた」が所狭しと並んでいる。

 8代目の赤川治さん(72)と妻美千代さん(72)らが熟成させた生地を「はた」に掛け、長さ約1・7メートルに伸ばす。麺同士の間に竹箸を入れ、くっついた麺を引き離す「箸入れ」を繰り返して行う。連日午後2時ごろから日没まで天日にさらし、夜間は室内で保管。翌日午前まで庭先で乾燥させ、19センチの長さで裁断し、箱詰めして商品に仕上げる。

 赤川製麺では1日に約100キロ生産し、県内外へ出荷。作業は8月ごろまで続く。赤川さんは「寒風にさらすとコシが増す。寒空での作業は体にこたえるが、おいしいという声を聞くと頑張れる」と話した。