性暴力反対を訴える参加者=徳島駅前

 花を手に、性暴力撲滅を訴える「フラワーデモ」が8日、徳島など38都道府県の47都市で実施された。当初は47都道府県で実施予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受け、一部地域ではインターネット動画中継や会員制交流サイト(SNS)上に投稿する形に変更した。デモは毎月開かれて1年近く続き、節目の12回目となる今回は国連の「国際女性デー」(3月8日)に合わせて開催。被害者を十分に守れない司法制度や、問題の深刻さに無理解な社会に対する怒りの声が上がった。

 徳島のフラワーデモは徳島駅前で開かれた。過去最多の25人が花を手に集まり、ジェンダー平等社会を目指す思いを共有した。

 参加者は「性暴力を許さない」などのプラカードを掲げてアピール。順番に自分の思いを語る「リレートーク」では「結婚する時『ひどい目に遭うがいいのか』と父に聞かれた。後に、家父長制のことを言っていたのだと知った」「被害を告発する人が増え、社会が変わりつつあるのを実感している」などの意見が出た。

 昨年4月、作家の北原みのりさんらが東京で始め、毎月開かれてきたデモはこの日が最後。徳島では計6回あり、被害をカミングアウトし、苦しみを語り合う場となった。

 主催してきたウィメンズカウンセリング徳島(徳島市)の河野和代さんは「同じ思いを抱える人のネットワークができた。今後も性暴力をなくす活動を続けていきたい」と話した。

 デモは昨春、性犯罪で無罪判決が相次いだことに抗議し、昨年4月11日に東京、大阪で始まった。呼び掛け人によると、今年2月までに延べ1万人以上が参加した。