被告が経営していた不動産会社「RK」の建物=徳島市国府町

 徳島市国府町の不動産会社「RK」による投資詐欺事件で兵庫県警に逮捕された代表取締役の被告の男(41)が、2014年ごろから不動産取引に伴う借入金の返済に追われ、資金繰りに窮していたことが関係者への取材で分かった。債権者らから集めた投資金をRKの運転資金に充てていた可能性がある。

 RKと被告は徳島地裁で破産手続き中。地裁に提出した破産手続き開始申立書によると、被告は10年ごろから不動産取引のために借り入れをしていた。資金繰りが悪化したのは14年ごろからで、個人から数百万~数千万円単位の借り入れを繰り返していたほか、会社の資金を返済に流用していた。その後、被告は18年11月に行方をくらまし、翌12月に破産手続き開始を申し立てた。

 破産管財人が作成した債権者表などによると、佐川被告は少なくとも県内外の10人以上から投資金名目で1億6千万円以上を集めていたとみられる。

 債権者らによると、被告は投資を勧誘する際などに「余裕資金が5億円あるので安心してほしい」などと説明。「自分に万一のことがあっても3億円まで補償できる」「会社は心配ない」などと説得していた。

 被告は20年1月、兵庫県の男性から投資名目で現金1500万円をだまし取った詐欺容疑で逮捕、起訴された。徳島県の債権者のうち男性1人が詐欺罪で刑事告訴し徳島県警も捜査している。