徳島地裁阿南支部

 日亜化学工業辰巳工場(阿南市)からリチウムイオン電池の原料となるレアメタル(希少金属)などを盗んだとして、窃盗と建造物侵入の両罪に問われた元日亜社員で同市、無職の被告の男(31)の論告求刑公判が9日、徳島地裁阿南支部であり、検察側は懲役4年を求刑した。

 論告で検察側は「主導的な立場にあり、刑事責任は重大。被害額も高額で酌量の余地はない」と指摘。弁護側は「被害者側と示談が成立しており、反省している」として執行猶予付きの判決を求めた。

 起訴状によると、元日亜社員の大阪市、会社員の被告の男(26)=公判中=と共謀し、2019年6月10日ごろに工場に侵入してコバルトパウダー約6トン(約3480万円相当)を盗んだ。17年12月2日には単独で工場からタングステン313キロ(約125万円相当)を盗んだとしている。