預かり事業の職員にバラの花束を渡す岡松社長(右)=海陽町奥浦老人福祉センター

サニーレタスを受け取ったフードバンクとくしまのメンバー=阿波市市場町上野段

ローソンの社員からおにぎりを受け取る児童=徳島市の福島子どもクラブ

 新型コロナウイルスの感染拡大で県内の小学校などが臨時休校となる中、農家や企業が10日、子どもの食事やストレス緩和に役立ててもらおうと、農産物などを寄付した。

「癒やしのバラ」300本 海陽の農園

 海陽町の「岡松バラ園」は、癒やし効果があるバラで児童らのストレス軽減を図ろうと、赤やピンク、白といった色とりどりの300本を町の預かり事業などが行われている6施設に贈った。

 町奥浦老人福祉センター(奥浦)では岡松計仁社長(44)が花束50本を職員に渡した。職員は部屋の入り口に花を飾った。

 岡松バラ園では年間約230万本を生産。卒業式や歓送迎会がある3月に需要が高まるものの、今季の出荷量は例年の7割ほどに減っているという。

 岡松社長は「窮屈な暮らしを続けている子どもが少しでも元気になればうれしい」。預かり事業を行う小原園栄指導員(54)は「きれいな花で雰囲気が明るくなる。児童も喜ぶ」と話した。

 センターのほか、町内4保育所と海陽幼稚園にも贈った。

阿波市の農家 レタスを1000個

 阿波市市場町上野段の会社員浅野美智子さん(57)が、農業を営む家族2人が生産したサニーレタス約千個をNPO法人フードバンクとくしま(徳島市)に寄付した。

 サニーレタスは約千平方メートルの畑で栽培。順調に育っていたが収穫する人手が足りず、浅野さんがそのまま処分するかどうか悩んでいたところ、フードバンクとくしまが臨時休校の子ども向けに昼食の無料提供を計画しているのを知り、寄付を申し出た。

 フードバンクとくしまのメンバー5人が畑を訪れ、サニーレタスを収穫した。児童養護施設と里親に配る。

 浅野さんは他にも、こども食堂を運営する団体や児童発達支援所など計4団体に約5千個を寄付する。「軟らかく甘いので、野菜が苦手な子でも食べやすい。多くの子どもに食べてもらいたい」と話している。

学童保育クラブにおにぎり2380個 ローソン

 コンビニ大手のローソンは、県内26学童保育クラブの1161人に、おにぎり2380個を配った。

 徳島市の福島子どもクラブ(阿波国慈恵院こども園内)では、ローソン徳島支店の砂口真理子さんが、児童18人に昆布などの具が入ったおにぎりを2個ずつ渡した。

 青木貴子園長は「臨時休校で毎日弁当を作る保護者は苦労している。ありがたい」。福島小2年の岸上由奈さん(8)は「楽しみにしていたので、うれしい」と話した。

 ローソンは、県内を含む全国1753学童保育クラブに計14万3139個のおにぎりを無料で配った。17日と24日も希望するクラブに配る。