全国有数のニンジンの産地として知られる徳島県藍住町で、ビニールハウス群の間を長い棒状の用具を持った人が動いている。ハウスの表面をたたきながら移動しており、丸い穴が次々と開いていく。ハウスの温度調節をするための穴開け作業だという。

ニンジンを栽培しているビニールハウス。日差しが強まる中、温度調節のために穴が次々と開けられる=藍住町

 藍住町徳命の近藤繁治さん(38)は、1・6ヘクタールの畑でニンジンを栽培している。葉の発育状態と温度を見ながら穴を開ける。使うのは、長さ約1メートルの棒の先に、直径約12センチの円状の歯が取り付けられた専用用具。ハウスの表面をたたくと簡単に穴が開く。「天気や発育状況によって開けるタイミングが難しいが、良質のニンジンを作るには欠かせない」と近藤さん。3月中旬まで作業を続けた後、下旬にかけて出荷のピークを迎える。