板野、上板両町を管轄する板野西部消防組合で、50代の男性消防司令(課長級)が部下の30代の男性職員にパワーハラスメント(パワハラ)行為を行っていたことが11日、消防組合への取材で分かった。司令は事実を認め、組合もパワハラと認定したものの、被害者の職員から訴えがなかったのを理由に職員本人への聞き取りはせず、司令を文書による厳重注意とした。

 組合によると、司令は2016年1月から4月にかけて、職員に対し「おまえぐらいのやつ、いつでも辞めさせられる」「おまえはわしの言うことに『はい』とだけ言っていればいい」などと発言した。

 外部からの情報提供を受け、幹部職員3人でつくる調査委員会が今年2月中旬から聴取。司令の暴言3件をパワハラと認定した。

 組合では17年3月、消防司令補ら5人が部下へのパワハラを行ったとして停職や減給の懲戒処分を受けている。今回は懲戒処分にせず厳重注意にとどめた理由について「当時の調査で(被害者の)職員から訴えがなかったため、処分を望んでいないと判断した」としている。司令は5人に含まれていなかった。

 三木光博消防長は「現在はパワハラはないと考えている」と話した。