政府は30日、中央省庁の事業に無駄がないかを有識者が公開で点検する「秋のレビュー」を、11月3日に徳島市の徳島大常三島キャンパスで実施すると発表した。地方での開催は2010年のレビュー開始以来、昨年11月の大阪大(大阪府豊中市)に続いて2回目。
地方開催は行政改革への関心を広げるのが狙い。安倍晋三首相が昨年11月の行政改革推進会議で「国民の関心を高める上でも地方開催は有意義」と述べ、行革推進本部事務局が地方会場を公募し、徳島県が県内での開催を提案していた。
当日は徳島大常三島けやきホールに有識者が集まり、東京・千代田区の都道府県会館とテレビ会議システムでつなぎ、各省庁の担当者と議論する。
南部、西部両県民局庁舎もサテライト会場としてテレビ会議システムで接続し、県民に傍聴してもらう予定。
飯泉嘉門知事は「全国屈指の光ブロードバンド環境を生かしたテレビ会議システムの活用や、シルバー大学校・大学院、徳島大との連携など、県の提案が高く評価された結果だと思う」とのコメントを出した。