被告が経営していた不動産会社「RK」の建物=徳島市国府町

 徳島市国府町の不動産会社「RK」による投資詐欺事件で兵庫県警に逮捕、起訴された代表取締役の被告の男(41)=東京都、本籍・徳島市=の初公判が12日、神戸地裁洲本支部であった。被告は起訴内容を否認し、弁護側は無罪を主張した。

 罪状認否で被告は、起訴状の「金員を搾取しようと考え」「うそを言い」などの具体的な記述を挙げ、「違う」と述べた。

 検察側は冒頭陳述で「『西宮市内の土地建物を購入する』などの虚偽の不動産投資話を持ち掛け、現金をだまし取ろうと犯行に及んだ。当時、出資者への配当支払いが遅延していた」と指摘した。

 起訴状によると、2018年11月、実際は自身やRKのために使うつもりだったのに、投資名目で兵庫県の男性から現金1500万円をだまし取ったとしている。

 被告は同年12月に徳島地裁に破産手続き開始を申し立て、手続きが進められている。破産管財人や債権者らによると、投資名目で徳島県内外の10人以上から少なくとも1億6千万円を集めていたとみられる。県内の債権者の男性1人が詐欺罪で刑事告訴しており、県警も捜査している。

 この日、神戸地裁洲本支部には多くの債権者らが訪れ、12席の傍聴席を求めて抽選が行われた。