入院患者に対する面会の原則禁止を知らせる張り紙=鳴門市の県鳴門病院

 新型コロナウイルスの徳島県内での感染拡大に備え、地域医療の中核を担う公立・公的病院で院内感染防止に向けた取り組みが広がっている。和歌山県や兵庫県で新型コロナウイルスの院内感染が疑われる事例が発生する中、県内病院では発熱のある外来患者に他の患者との接触を避ける経路を使ってもらったり、入院患者への面会を制限したりと対応が加速している。

 県立海部病院(牟岐町)は2月下旬、熱のある来院者に夜間通用口のインターホンで病状を知らせるよう促す張り紙を玄関に掲示した。車内や個室で診察時間まで待機してもらい、他の来院者との接触が少ない通路から診察室に向かうよう誘導する。

 吉野川医療センター(吉野川市)は2月27日、県鳴門病院(鳴門市)は同28日、徳島大学病院(徳島市)は3月5日から、それぞれ入院患者への面会を原則禁止とする措置に踏み切った。鳴門病院事務局は「院内感染が広がると地域の拠点病院として病院機能を維持できなくなる。あえて厳しい対応を取った」としている。

 徳島赤十字病院(小松島市)と阿南医療センター(阿南市)も、面会を家族だけに制限する取り組みを始めている。

 県立中央病院(徳島市)は、風邪の症状がある人に面会を控えるよう呼び掛ける看板を設置。発熱や咳の症状があり、2週間以内に海外に旅行した経験のある来院者に対し、保健所に相談するよう日本語と中国語の張り紙を掲示している。