けん玉に取り組む中学生=阿波市市場町の市場住民センター

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ほとんどの学校が春休みまで臨時休校となった徳島県内。文化イベントやスポーツ大会も中止が相次いで外出先も限られる中、「徳島けん玉クラブ」の唐渡義伯さん=徳島県阿波市市場町切幡、農業=は「けん玉で体力や集中力アップに取り組んではどうでしょうか」と呼び掛けている。

 5日夜、阿波市市場町の市場住民センターで開かれたけん玉教室。上級者の中学生が難しい技を次々と成功させる。その傍らで唐渡さんは「けんは力を入れずに軽く握った方がいい」「けん先に入れるときは玉を回転させるとうまくいく」と初心者にアドバイスを送った。

 唐渡さんによると、けん玉の効果は多岐にわたる。技を決めるには手や腕だけでなく、膝のクッションをうまく使うことが不可欠。このため自然と屈伸運動を繰り返すことになり、足腰が鍛えられる。さらに、背筋を伸ばして行うので体幹も強化される。

 簡単な技を反復する場合は集中力が欠かせない。逆に慣れない技を試みているときは脳が刺激される。高齢者だと若さを保つことにつながる。

 子どもにとっては精神面への好影響も期待できる。難度の高い技に何度も取り組む過程で忍耐力が養える。失敗しても諦めずに挑戦し続けた末の成功は、貴重な体験として記憶される。

 使用するけん玉は「日本けん玉協会」認定の競技用けん玉がお勧め。材質や形状を重視して作られているため、さまざまな技がやりやすい。ひもは約38~45センチが目安。小学校低学年以下は35センチくらいの短めが扱いやすい。

 技を決める秘訣は▽肩の力を抜いて立ち、足を肩幅に開く▽けん玉を持つ手を少し前に出して構える▽膝のクッションを使うことを意識する―など。

 唐渡さんは「自宅学習の合間にゲームに興じる子どもが多いが、画面を長時間見続けると目に悪い。けん玉は一人でも楽しめ、息抜きにもなる。ぜひやってみて」と話している。