三好西部森林組合(三好市山城町)から製材品の代金などを着服したとして業務上横領と詐欺の両罪に問われた元職員の女(53)の初公判が17日、徳島地裁美馬支部であり、女は起訴内容を認めた。検察側は懲役3年を求刑し、即日結審した。

 検察側は冒頭陳述で「2011年ごろから衣類などを購入するため取引先から払われた販売代金を持ち帰るようになった。15年ごろ以降、取引先への支払いとして虚偽の支出決済を受け、現金を手に入れるようになった」と指摘。論告で「虚偽の請求書や領収書を作り、手口は計画的で慣れている。被害額は極めて高額で、身勝手な動機に酌量の余地はない」などとした。

 弁護側は「被害者との間で民事上の示談が成立しており、起訴された被害総額を超える1667万円余りが返済されている。新たな就職先を見つけて被害弁償に努めており、民事上の損害も全額返済される可能性が高い」として執行猶予付きの判決を求めた。

 起訴状によると、16年5月~18年11月、架空の原木仕入れ代金を森林組合に請求するなどして約858万円をだまし取り、業務で集めた現金198万円を横領したとしている。