地裁阿南支部

 日亜化学工業辰巳工場(阿南市)からリチウムイオン電池の原料となるレアメタル(希少金属)を盗んだとして、窃盗と建造物侵入の両罪に問われた元日亜社員の大阪市西淀川区、無職の男(26)の判決公判が17日、徳島地裁阿南支部であった。安藤巨騎裁判官は懲役2年6月、執行猶予5年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。

 判決理由で安藤裁判官は「コバルトパウダーをフォークリフトで運び出すなど重要な役割を果たし、利得も大きい」と指摘。一方で被害弁償を終えている点などを考慮し、刑の執行を猶予したとした。

 判決によると、元日亜社員の阿南市那賀川町敷地、無職の男(31)=地裁阿南支部で公判中=と共謀。2019年6月10日ごろ、工場に侵入し、コバルトパウダー約6トン(約3480万円相当)を盗んだ。