デマンドバスに乗り込む高校生=美馬市の脇町高

 美馬市が運営するデマンドバス「美馬ふれあいバス」の2016年度の乗客は、15年度の1万3969人から15%増え、最多の1万6085人だった。市は、昨秋発売した割安の回数券によって通学に使う高校生が増えたのが理由と分析する。運行を始めた11年度に比べて利用者は約4倍になっており、「市民の足」として欠かせない存在となっている。

 市によると、デマンドバス運行が始まった11年度の乗客は3383人だったが、前日までに行わなければならなかった予約を乗車1時間前でも可能にしたり、高校生の通学用定期券(往路、1カ月3千円)を発売したりして利便性を高めたことが奏功し、乗客は年々増加。1日当たりの利用者は11年度の16・2人から、16年度は65・9人になった。

 16年10月には、高校生や障害者、免許返納者を対象にした回数券(11枚つづり、約9%引き)の発売を始め、年度内に221セットが売れた。高校生による購入、使用数は不明だが、市は「高校生が多いようだ」としている。

 市は16年度、運行に要する費用として2586万円を支出。料金収入は557万円だった。

 バス運行は11年6月、採算悪化で撤退した路線バスの代わりに市が始めた。平日の午前7時半~午後5時に運行。電話で予約すると自宅まで迎えに行き、乗り合い形式で目的地に送る。一般は自宅から目的地まで片道500円で利用できる。