[上]台風3号の予想進路 [下]高潮に備えて日和佐港のゲートを閉める美波町職員ら=午前10時45分ごろ、同町奥河内

 台風3号は4日午前8時ごろ、長崎市付近に上陸し、九州を横断した。正午すぎには愛媛県宇和島市付近に再上陸した。徳島県内は午後、風速15メートル以上の強風域に入る見込み。県西部では激しい雨が降っている所があり、三好市山城町では3世帯3人が自主避難している。交通機関のダイヤも乱れた。

 県内には台風周辺の湿った空気が流れ込み、県西部を中心に雨が強まっている。徳島地方気象台は三好市に大雨警報を発表。県の雨量計では、同市山城町大野で午前11時50分までの1時間に52ミリの非常に激しい雨を観測した。

 徳島と和歌山を結ぶ南海フェリーは4日午前10時35分から午後7時15分までの上下8便が欠航。徳島バスは京阪神方面の上下4便の運休を決めた。全日空の徳島空港発着の東京線は午後の上下2便が欠航となった。

 県教委によると、三好市の池田支援学校、美馬市の同校美馬分校が臨時休校になったほか、18市町の小中学校と高校・特別支援学校計139校が授業の終了時刻を早める措置を取った。

 県南の沿岸部では朝から、町職員や漁師らが漁港のゲートを閉めたり漁船を係留したりして台風接近に備えた。牟岐町牟岐浦の牟岐漁港では、近くの漁師三枡信夫さん(76)が「風が強まりそうなので、早く通り過ぎてくれたらいいんだが…」と気をもんでいた。

 気象庁によると、長崎県雲仙市では午前9時10分ごろ、最大瞬間風速42・1メートルを観測。熊本県阿蘇市で1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降り、長崎市や雲仙市でも1時間雨量が50ミリを超えた。九州新幹線が博多―鹿児島中央の全線で運転を一時見合わせたほか、長崎、熊本両県内で計6万戸以上が停電した。

 台風に伴う湿った空気が梅雨前線の活動を活発化させ、北陸などでも激しい雨が降った。金沢市では1時間に61・5ミリの非常に激しい雨となった。

 気象台によると、県内では夜にかけて多い所で南部で1時間50ミリ、北部で40ミリの激しい雨が降り、風も強まる見込み。5日午前6時までの24時間予想雨量は多い所で南部150ミリ、北部100ミリとなっている。

 台風3号は正午時点で宇和島市の西約30キロ付近を時速55キロで東北東へ進んだ。中心気圧は990ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートル。