徳島地裁

 昨年2~3月に徳島市の路上で女性3人に性的暴行などを加えたとして、強制わいせつ致傷などの罪に問われている元銀行員の男(24)=徳島市国府町=の裁判員裁判の論告求刑公判が18日、徳島地裁であり、検察側は懲役8年を求刑した。弁護側は無罪を主張した。

 被害者2人の意見陳述があり、10代女性は「恐怖で絶望し、本当に殺されると思った。酒を飲んだ犯行で無罪になるなら誰でも酒を飲んで罪を犯す」。20代女性は「責任を取らずに逃げようとしている。やったことと向き合ってほしい」と訴えた。

 検察側は論告で「平素から飲酒して見知らぬ女性に声を掛けるなどしており、たがが外れた状態にすぎない」と指摘。「人けのない場所を選び、状況に応じた会話などをしており、完全責任能力があった」と主張した。

 弁護側は最終弁論で「暴力やわいせつ行為をしたことはなく、平素の人格から説明がつかない。仮に責任能力があったとしても、多量のアルコール摂取などによる判断能力の低下に起因する。少なくとも執行猶予付き判決が相当」と述べた。