徳島地裁

 鳴門市の小学校で休み時間中に同級生にぶつかられて転倒し、後遺障害を負ったとして、男子児童=当時(8)=と両親が市や同級生の保護者を相手取り、慰謝料など約6126万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が18日、徳島地裁であった。川畑公美裁判長は原告の請求を一部認め、同級生の保護者に治療費の支払いを命じた。後遺障害については認定しなかった。

 判決理由で川畑裁判長は「児童の頭蓋内に(後遺障害の要因となる)器質性疾患は認められない」と指摘。学校職員の安全配慮義務違反については「休み時間は正式な授業ではなく、注意義務を怠ったとはいえない」とした。

 一方で、児童の頭部打撲と頸椎捻挫については、治療費など約47万円を支払うよう同級生の保護者に命じた。

 判決などによると、2012年9月、鬼ごっこをしていた同級生が児童に衝突し、転倒した児童は床で頭などを打った。児童と両親は成長ホルモン分泌不全症の後遺障害を負ったと主張していた。

 市教委は「市の主張が認められたものと考える」とコメント。同級生の保護者の代理人は「判決内容を精査し対応を検討したい」としている。