徳島地裁

 2015年に牟岐町教委の男性職員=当時(53)=が自殺したのは、町が健康配慮義務を怠った過重労働が原因として、50代の妻らが町に慰謝料など約6700万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が18日、徳島地裁であり、町は争う姿勢を示した。

 町は答弁書で、自殺が公務外の災害と認定されたのに審査請求や取消請求訴訟を行っていない点や、死亡から3年以上が経過し、国家賠償法上の損害賠償請求権が消滅しているなどと指摘し、請求棄却を求めた。

 訴状によると、男性は1987年から町教委職員として勤務。2010年ごろから体調を崩し、15年6月2日未明に自殺した。遺族が労働時間を調べたところ、自殺直前に1カ月の時間外労働が100時間を超える月もあった。公務災害認定を申請したものの、公務外災害と認定された。