近所の女性に爆破を予告する電話をかけて金銭を脅し取ろうとしたとして、恐喝未遂罪に問われた牟岐町河内、無職小山居敬(やすたか)被告(68)の判決公判が4日、徳島地裁阿南支部であり、加藤貴裁判官は懲役1年6月、保護観察付き執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

 判決理由で加藤裁判官は、テレビドラマで見た時限爆弾に似せたものを作って女性宅に仕掛け現金を要求しようと、犯行の3週間ほど前から計画していたと指摘し、「犯行は悪質。被害者に不安や恐怖を覚えさせた上、近隣住民への避難措置がなされるなど影響は大きい」と非難した。

 判決によると、4月12日ごろ、牟岐町河内の無職女性(69)宅に、銀行の口座番号や「毎月10日までに10万円を振り込み」と書いたメモ、爆発物に見せかけた箱を入れた紙袋を置き、13日午前11時10分ごろ、同町辺川の公衆電話から女性に電話をかけて「ダイナマイトを仕掛けた。お金を振り込め」と要求した。