徳島県の飯泉嘉門知事は県議会6月定例会最終日の5日、閉会のあいさつで「とくしま国民文化祭記念管弦楽団(とくしま記念オーケストラ)」事業を巡る問題に触れ、運営体制の見直しを早急に進める考えをあらためて示した。一方、脱税容疑がかかる音楽プロデューサーに事業費がいくら渡っていたかなどの疑問が残る中、その払拭(ふっしょく)に向けた調査などについては言及しなかった。

 知事は本会議や委員会で記念オケ問題が議論されたことを踏まえ、「いただいた意見や提言をしっかり受け止める。今後の文化事業のレベルを低下させることなく、さまざまな角度から十分な検討を重ねていく」と述べた。

 ただ、詳細な事業費の流れ、音楽プロデューサーと県事業との関わりなど、この問題を巡るさらなる調査については触れなかった。

 委員長報告の中で、総務委員会の井川龍二委員長が県に対し、「(記念オケ)事業の不透明さが県民の不信を招いたことを肝に銘じて猛省してほしい」とあらためて要請した。その上で、7月に実施する定期演奏会など記念オケ事業の結果を検証して9月定例会で報告するとともに、事業費を拠出している基金の見直し策を12月定例会で報告するよう求めた。