無許可で農地に仮置きされている土石=小松島市立江町

 JA東とくしま(小松島市)の産直市「みはらしの丘あいさい広場」(同市立江町)の土地拡張工事に関する無許可での土石仮置き問題について、徳島県は、8月中をめどに土石を全て撤去するよう違反業者に指導することを決めた。

 県はこれまで市農業委員会や県農業会議の意見を踏まえ、安全対策や具体的な搬出計画の策定、誓約書の提出をもって、無許可で土石が仮置きされていた農地の一時転用許可を出す方針だった。業者の計画では、2019年4月15日までに全撤去し、農地に回復する見込みだった。

 この方針に対し、6月30日に開かれた県議会環境特別対策委員会で「原状回復をさせないと、これでは土石を捨てた者勝ちになる」と議員が反発。これを受け、県は農地の一時転用を認める方針を撤回した。

 あいさい広場の拡張は、産直市に加え、レストランや貸農園を併設する計画で、18年春のオープンを目指している。県によると、JA、業者共に土石撤去の方針に応じる構えで、農林水産政策課は「土石を撤去してから工事を進めるよう、JA東とくしまに要請している。土石の受け入れ先の選定などが確認され次第、業者による撤去作業が始まる予定だ」とする。

 この問題では、JA東とくしまから土地造成を請け負った小松島市内の土木業者が、農地転用の許可を受けていない水田を土石の仮置き場として使っていた。