徳島県内の公立学校で、震度6強の揺れで倒壊の危険性があるとされた校舎や体育館は、新野高校(阿南市)に11棟、4市町の7幼稚園・小中学校に12棟あることが7日、県教委のまとめ(4月1日時点)と徳島新聞の取材で分かった。このうち8棟は「震度6強で倒壊の危険性が高い」とされている。耐震化のめどが立っていない施設も5棟あり、対策が急がれる。落下防止対策が未実施のつり天井は3市町の3中学校にあった。

 震度6強で倒壊の危険性があるとされた建物と、対策が未実施のつり天井がある建物は≪別表≫の通り。このうち、つり天井があるつるぎ町の貞光中体育館は地震、津波時の避難所に指定されている。

 耐震化のめどが立っていない5棟のうち、阿南市の羽ノ浦中武道場とつり天井がある体育館は、隣接する総合国民体育館の建て替えと合わせた整備計画を検討している。三好市は池田中武道場の改修と、つり天井撤去のための補助金を国に申請中。美波町の日和佐こども園は2棟が耐震不足で、町は高台移転する計画。2019年度に関連工事を始めるが、移転時期は未定。

 その他の施設は、17~19年度に対策を終える見込み。新野高は18年4月に阿南工業高と統合して阿南光高となるため、耐震性が不十分な校舎2棟を18年度に改修し、職員室が入る管理棟など9棟は19年度に解体する。

 鳴門市の鳴門第一中は8月に完成する新校舎に普通教室が移転、19年8月に完成する新校舎に職員室などを移転。19年度に旧校舎を解体する。成稔、堀江北両幼稚園は18年度に耐震化を終える。

 阿南市の羽ノ浦中と富岡小の給食室は、17年度着工予定の中央給食センターが稼働する19年9月に使用を終える。つるぎ町は貞光中体育館のつり天井を9月末までに撤去する。

 県内の耐震化率は小中学校99・2%(前年度99・1%)、高校96・3%(95・9%)、幼稚園94・6%(93・4%)となった。特別支援学校は14年度に100%に達している。

 県教委は「新野高は計画通りに耐震化を進め、市町には短期間で安価に実施できる工法を助言するなどして早期に耐震化率100%を達成したい」としている。